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当店でも山採りリドレイを販売しておりますが、水やりのタイミングについてよく質問されるので、今日はその事について…

何日おきに与えればよいかとよく聞かれるのですが、何日おきなどと決めないで状態を見て与えるようにしましょう。
私が水やりするタイミングは、胞子葉の艶がなくなってきたら与えております。皆さん大切に育てていると思いますが毎日の観察も欠かさずに行ってください。毎日観察していれば胞子葉の艶が分かってくるはずです。春~秋の最も生育が盛んな季節は艶が無くなってきたらすぐに与えます。誰かは知りませんが、三日以上濡れていると根腐れを起こして枯れてしまうなどと言っている人がいるらしいのですが、雨季と乾季がある場所に自生しているリドレイが雨季に三日以上濡れるなんてことが当たり前なのは誰でも分かりますよね…話がそれましたが、艶が無くなってきたらたっぷりと与えましょう。
冬場の低温期は、艶が無くなってきてもすぐには与えず葉脈が浮き出てくるまで我慢してからぬるま湯をたっぷりと与えましょう。出来る限り根を冷やさない工夫も必要です。育成ライトをなるべく貯水葉に当たるようにしたり、窓際は冷えるので天井近くのなるべく温度が高い場所に置いてあげたり…
管理温度を15℃以上に保てるのであれば、そこまで気を使わなくても平気でしょう。

兎にも角にも根‼を育てることが一番肝心です。
ご来店いただいたお客様によく聞かれるのですが、山採り株の産地についてはなるべく正確な地名をお伝えできるように、現地のシッパーや採取人に問い合わせをしております。
自分が育てていく植物がどこから来たかを知りたいのは、当たり前の事なのでなるべく詳しい産地をお伝えできるよう、こころがけております。
最近、インドネシア産の山採りリドレイをJava(ジャワ)島産として売っている方もいるようですが、Java島にはリドレイは自生しておりません。知っていて産地偽装をしているのか、知らないでシッパーの住所をリドレイの産地だと思っているのか分かりませんが、かなり恥ずかしいことをしておるな~と思って見ております。
完全に戻り梅雨ですね…今日は土砂降りでお客様もまばらでしたが、明日、明後日、明々後日も頑張って営業します。
よく板付をする時の水苔の硬さについて聞かれるのですが、私がお店で販売しているビカクシダを板付する際には、なるべく硬すぎず柔らかすぎずの中間を狙って板付するようにしております。
栽培されている環境は各お客様により様々ですので…
板付をする際、水やりが好きな人やお時間が取れて毎日でも水やりができるような方は柔らかめで良いし、水やりがあまり好きではない人や普段お時間があまりとれない方は硬めで良いと思います。
柔らかめに着ければ早く乾きますし、硬めに着ければ乾きは遅くなります。ただ一度カラカラに乾いてしまうと、水を吸うのに時間がかかるのでその点には注意が必要です。

それぞれの栽培環境や、ライフスタイルで水苔の硬さを調整することが重要なことです。

根張りが良くなれば、貯水葉や胞子葉は必ず綺麗になってきます。先ずは、自分の管理ではどんな硬さが合っているのか、栽培されている調子が良い個体の水苔の硬さを把握してみるのが良いと思います。